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授業
更新日:2023年2月24日
命を頂きます! すっぽんのさばき特別授業
命を頂きます。
普段の日常での生活では、命を頂いて自分たちの命をつないでいるとは、
昔に比べると感じにくい現代であります。
スーパーでも姿の魚は少なくなり、切り身であったり、すでに加工された状態で並んでいる
ことが多くなりました。
そんな現代を生きる学生たちに、命を頂く有難さを知ってほしいという意味で、
最後の日本料理実習で生きたすっぽんをみんなでさばいて鍋にして食べる授業をしています。
生きたすっぽんの首を切って息の根を止めて血があふれだしてくる段階は、心痛む場面
でもあり、学生たちもそれぞれに思うところがあるようです。
さばいたすっぽんが切り身となって鍋の中で煮ていく段階になると、さっきまでの
ナーバスな雰囲気が『おいしそう』『いい匂い』と気持ちの変化が(笑)
生き物から食材に捉え方の変わった瞬間が、一目瞭然!
命を頂いたからこそ、手を合わせて『いただきます』と言って食事する。
ここが大事だと思います。
学生たちは、身をもって言葉の意味を考えます。
食べることに抵抗を感じている学生たちもいざ食べ始めると『おいしい』と食べています。
日常に何の不自由もなく、当たり前のようにおいしい食事ができるのは、生産者をはじめ
食材の加工をして頂いている方の働きがあるからこそ。
そして、食材を美味しく料理にしてくれる調理師や、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんのお陰があるからこそ。
感謝の気持ちを忘れない調理師として、学生には成長してほしいですね。