食べて学ぶ捕鯨文化 IN 沖調 ~ 食文化特別授業 ~
沖縄の美ら海水族館をはじめ全国の水族館の人気者クジラ類。
ほとんどが鑑賞飼育だったり種の保護対象のイメージが根強いクジラ類ではありますが、日本だけでなく北欧の国々などクジラ類は歴史的にも古くから貴重なたんぱく源としての食用とされてきた文化があります。
ここ沖縄でもクジラ類を食用としてきました。
今回は、捕鯨の文化を学ぶ特別授業を開催しました。
講師として、和歌山県太地町の瀬戸さん、竹村さんにお越し頂きました。
さすがにクジラ類を解体するところは見ることはできません!
大きいものでは大型バスの長さくらい、小さいものでも学校の教室の長さ半分くらい
あります・・・。
教室からはみ出てしまっては大変ですから・・・(;^ω^)
まずは、クジラを知るとっかかりとしてクジラの肉の試食をしました!
クジラの内臓類(肝、心臓、舌(さえずり)、手羽、腎臓、横隔膜、胃)などを茹でたもの
や刺身。
刺身はイワシクジラの肉とニタリクジラの肉の食べ比べ。
きれいにカットされてお皿に並んだ状態を見ただけでは焼き肉セットのお肉見たいです。
特にイワシクジラの尾の身は、きれいなサシ(脂身)がはいっていてまるで本マグロのトロのように美味しかったですよ!
それとクジラ肉と玉ねぎと青ねぎのシンプルなすき焼きとクジラ肉をから揚げにしてから
特製タレにからめて丼ぶりにしたスタミナ丼を試食しました。
捕鯨して食用とすることは賛否両論あります。
ですが、私たち人間はクジラだけに留まらず牛・豚・獣類・鶏鳥類・魚介類・野菜類などあらゆる命を頂いて生活し、世界各国それぞれ独自の食文化を育んでいます。
命を頂かずして生きていくことは決してできない私たちです。
どの生き物も人間の一方的な都合で乱獲して自然生態系を壊すことはいけないことですが、生きていく上の必要量で、長年培ってきた文化伝統を守ることの上で、命を頂くことに感謝して有難く食す気持ち『いただきます』があれば、捕鯨の文化もいいのではないかと、筆者は思います。
『食材一つ一つも大切な命』なんだ。
ということを理解して、食材を大切にできる調理師として成長してほしいですね(´-ω-`)